料理家・インフルエンサーのもんきちです。
「料理が苦手」「料理上手になりたい」「これから料理を覚えて行きたい」という人たちに、料理の楽しさや料理ができることのメリットをなどを日々発信しています。
今回のテーマは「料理上手になる方法22選」
初心者向け10個、中級者向け5つ、思考編2つ、上級者向け5つの、料理が上達する方法やコツ、考え方などを計22個でまとめましたので、今後の料理上達に役立ててください。
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【初心者向け】料理上手になる方法 上達する10のポイント
料理が苦手という人や、これから料理を覚えていきたい人は、まず以下の10のポイントを押さえてください。
- レシピを理解する
- 包丁の使い方を覚える
- 火加減を覚える
- 調理器具の使い方を覚える
- レシピ通りに作る
- 必ず計量する
- 必ず味見する
- 冷凍食品やレトルト食品をレシピ通りに作る
- 自分の定番料理・得意料理を設ける
- SNSに投稿してみる
上記にひとつでも自信がない項目があったら、その項目を読んで、今後の料理に活かしてください。色付き太字の項目は特に重要です。
レシピを理解する
料理を作り出す前に、まずレシピを一度読んでみて、本当に作れるかどうか確認してみましょう。ここでわからない用語や持っていない調理器具、特殊な調味料が出てきた場合は、事前の準備もしくは別のレシピに変える必要性も出てきます。
レシピを理解しないまま材料だけ買ってきて作り始めると、途中でわからないことが出てきて、料理失敗の原因にも。
まだあまり料理に慣れていない場合は、野菜の切り方や調理方法が画像で丁寧に解説してあるレシピを選ぶと良いでしょう。
どういうレシピ本を買ったらいいのかわからない人は以下の記事を参考にしてください。
包丁の使い方を覚える
初心者だけでなく、料理系の動画を見ていても、包丁の使い方が惜しいなって人もいるんですよ。
特に、材料に刃を当てて、垂直方向(下に)力を入れて切ってる人。
余計な力が入って危ないし、もっと簡単にスッと切れます。
包丁は刃なので、材料に当ててスライドした時に切れ味を発揮するんですね。
なので、奥に押すか、手前に引いて切ることを意識してください。切れ味がわるくなっている包丁ならなおさら意識してください。今まで切りにくいと思っていたものが、簡単に切れるようになりますよ。
包丁使いの上達は料理の上達にもつながります。
火加減を覚える
火加減は料理が上達する上でとても大切なコト。弱火、中火、強火…ちゃんと理解できていますか?
火加減については、「【画像】火加減はこれでバッチリ!弱火、中火、強火をマスターしよう」で、画像つきで詳しく解説していますので、よかったら参考にしてください。
単純に火の大きさ(火力)で決まるわけではないので、火加減に不安がある人は読んで覚えておくことをおすすめします。
火を制するものは料理を制す!です。
調理器具の使い方を覚える
調理工程ごとに適切な調理器具を選んで使う。これが意外とできていない人も多いのではないでしょうか?
例えば、液体を混ぜる時にはホイッパー(泡立て器)を、タレと材料を混ぜ合わせるときにはゴムベラを使うなど。また、作る量に応じたフライパン選びも大切です。
小さいフライパンであふれる量の具材を入れると失敗します。逆に、少量の料理なのに大きい鍋を使っても作りにくいでしょう。料理上達には、どういったシーンで何を使うかも大切です。レシピを読んだときに意識してみると良いでしょう。
レシピ通りに作る
「自分は料理中級者(以上)だ」と言えるまでは、とにかくレシピ通りに作ってください。
「料理が苦手な人の克服方法|特徴や原因から探って根本から解決!」の記事でも解説しましたが、料理が苦手という人ほど、レシピ通りに作っていないケースがよくあります。
例えばカレーを作るとき、ルウの箱にかかれている分量をきっちり守っていますか?材料を極端に増やしたりしていませんか?また、水を野菜ジュースに変えてみたり、数種類のルウを混ぜてみたり…チャレンジ精神は良いことですが、まずはレシピ通りに作りましょう。
基本を覚えて身につけるコトこそが、料理上達への近道です。
必ず計量する
料理がなかなか上達しない、上手に作れない…という人、目分量で作っていませんか?
レシピどおりに作るには、必ず計量をすること。そのためには、計量スプーン(大さじ、小さじ)・計量カップは最低限用意してください。100円均一でも売っています。
あとはg単位で計れるはかりも用意できると、より味付けが正確になり、料理のレパートリーも増えるでしょう。
目分量で料理ができるのをかっこいいと思わずに、しっかり毎回計って作るようにしてください。
計量もせずに、全然料理が美味しくできないと嘆いている人は、いつまでも上達せず、初心者から抜け出せませんよ。
必ず味見する
料理上手になりたい人は、味見を必ずしてください。三つ星レストランで働いているシェフも、必ず味見をします。
味はちょっとした火加減や食材の状態などでも変わってくるため、どんなに正確に計量したとしても微妙に味が変わります。
また30秒、1分、普段より長めに火にかければその分、味は煮詰まります。
料理がうまくなりたいという人は、まず正しい味付けを舌で覚えること。そのためには、毎回必ず味見をするように徹底してください。
冷凍食品やレトルト食品をレシピ通りに作る
上達うんぬんというレベルではなく、自分で野菜を切ったり、調味料を買い揃えたりするのがまだ難しいという人は、調理が必要な冷凍食品やクックドゥなどのレトルト調味料を使って料理に慣れるのも一つの手です。
味付けがある程度保証された上で、火の扱いに慣れることができるため、とにかく右も左も分からないという人は、レトルト系の食品を使ってみましょう。
中でも、回鍋肉(ホイコーロー)や青椒肉絲(チンジャオロース)などは、具材をいためてソースと合わせるだけなので比較的おすすめです。洋風だと、「チキンのトマト煮」なんかもありますよ。
自分の定番料理・得意料理を設ける
少しずつ料理に慣れてきたら、自分の定番料理や得意料理をひとつふたつ作ってみましょう。
カレーでもパスタでも牛丼でも、なんでもいいです。自信を持って美味しく作れる料理をもっておくのは大切なこと。料理への自信が、新しい料理へのチャレンジ、そして料理の上達へとつながります。
SNSに投稿してみる
料理を作ったらSNSに投稿してみましょう!最初は勇気がいるかもしれませんが、写真を撮って世間に公開することで、味付けだけでなく盛り付けへの意識も高まります。
また「美味しそう!」「飯テロ!」などのコメントがもらえたりすると、モチベーションの向上や料理上達にもつながります。
しかし、逆にネガティブなコメントを書かれてモチベーションが下がることもあるので、多少メンタルが強い人向けではあります。
【中級者向け】料理上手になる方法5選
レシピを見ればひと通り作ることができ、料理初心者ではないなとなれば、中級者以上です。
ここからさらに上達するにはどうしたらよいか?まとめてみました。
- プロのレシピで作ってみる
- レンジなどを活用して時短してみる
- タレやベースを応用してみる
- 冷凍ストックできるものを仕込んでおく
- 冷凍食品やレトルト食品をアレンジしてみる
プロのレシピで作ってみる
例えば、麻婆豆腐を作ろうと思ってネットでレシピを検索したときに「麻婆豆腐 レシピ 簡単」と検索して出てくるものではなく「麻婆豆腐 レシピ 本格」や「麻婆豆腐 レシピ プロ」などのレシピを参考にして作ってみてはいかがでしょうか。
もちろん、日常の家事や仕事などがあるでしょうから、時間にゆとりのあるときに。
もっと上達したいと思っているなら、プロのレシピを参考にすることで新しい知識が身についたり、今までなかった発想が生まれたりと、とても勉強になります。
また、YouTubeでもさまざまなジャンルの料理人たちが本格的レシピを動画で教えてくださっているので、動画から学ぶのも良いでしょう。
レンジを活用して時短してみる
レシピ通りに作れる人は、省ける手間は省いてみましょう。じゃがいもやカボチャなどの火が通りにくい根菜はレンジ加熱してからフライパンで焼いたり炒めたり。大根も、レンジ加熱してから煮ると時短になる+味も染みて美味しいですよ。
これはレンジに頼っていいかな?と思える工程を見つけてみるのもいかがでしょうか。
また、皮をむかないで食べられるものは、そのまま使うのも時短になります。(どうしても皮の食感が苦手!という人はむいてください。)
料理の上達とは、難しいことができるようになることではありません。使えるものを有効活用して、どれだけ効率よく美味しいご飯を作れるかです。
タレやベースを応用してみる
普段よく作っているタレやソースのベースなどを、少しずつアレンジしてみるのもいいかもしれません。
例えば照り焼きのタレに、オレガノやローズマリーなどのハーブを入れると一気にイタリアンな雰囲気に。ワインとの相性もよくなります。
また、ネットで話題になった「麻薬卵」の漬け込みダレは、一度作ると色々なアレンジに活用できます。
当サイトでも、アレンジレシピを「基本の麻薬卵の作り方|タレの残りリメイク・アレンジ活用法は無限!」で紹介していますのでよかったら参考にしてください。
普段よく作っている味付けに飽きたりすることもあるでしょうから、たまには味変にチャレンジして引き出しを増やしてみるのもいいでしょう。
冷凍ストックできるものを仕込んでおく
「下味冷凍」といって、食材に下味をした段階で冷凍ストックしておく→使う時に解凍して焼くだけ、といった非常に便利な仕込みがあります。
特にお肉系には有効で、濃いめのタレで漬け込むレシピなんかはもってこいです。
また、ソース系も冷凍して仕込んでおけば、使いたいときにさっと解凍して使えるので便利です。
ホワイトソース、トマトソース、ミートソースなど、毎回作るのは手間と時間がかかる…といったものを多めに作って冷凍ストックしておくだけで「パスタを茹でている間にレンジ解凍してソースの出来上がり」といった具合に時短調理が可能です。
下味冷凍は、食べ盛りのお子さんがいるご家庭では重宝する保存テクニックなので、何パターンか習得しておくと良いでしょう。
冷凍食品やレトルト食品をアレンジしてみる
クックドゥや永谷園などのレトルト系食品(メニュー用調味料)をそのまま使ってももちろん美味しいですが、自分なりにアレンジを加えてみるのも面白いかもしれません。
例えば麻婆豆腐を焼きそばのあんかけにしてみたり、チキントマト煮込みをパスタのソースとして使ってみたり。
元の味付けから、どんなアレンジだと相性が良さそうか?を考え始めることができれば、上級者への一歩です。
発想力が鍛えられますよ。
【思考編】料理上手になる方法 (初心者にも読んで欲しい)
ここからは料理を作る上で、通常のレシピには載っていない「思考編」をお送りします。上級者にはもちろん、初心者の人にも読んでいただきたい内容です。
- 科学的思考やロジカルシンキングで料理に取り組む
- 「基本の5味」を意識する
科学的思考やロジカルシンキングで料理に取り組む
料理を科学的思考や論理的に考える…どういうこと?と思うかもしれませんが、例えば
「人の体液の塩分濃度は約0.9%で、それに近い塩分濃度が美味しく感じられる」といった基準があります。
その上で、汁物なら0.6〜7%、焼きものや炒めものなどは1.0%前後の塩分濃度で調理すると程よい感じに。
塩加減が苦手な人は、こうした理論から覚えると、あとは料理するごとに計量すればいいだけです。
ほかにも
- フライパンに材料を追加するたびに、温度が少し下がる→火加減の調整
- 塩気のあるものを追加すれば、全体の味が濃くなる(ベーコン、塩鮭など)→調味料の調整
- 水分を多く含む野菜(キャベツやもやしなど)を入れると、水気が出る&味が薄まる→火加減や調味料の調整
- 食材に熱が入る温度や安全に食べられる温度を知る→加熱時間の調整
といったように、調理を論理的に考えることができれば、どう対応すればいいかがわかるため、大きな失敗は減るでしょう。ロジカルな思考が得意な人は、料理にも取り入れることでグッと上達します。
ロジカル調理のおすすめレシピ本はこれ↓↓
「基本の5味」を意識する
舌で感じる「甘味」「酸味」「苦味」「塩味」「うま味」を基本の5味と言います。
これらをバランスよく組み合わせることで、料理がより一層美味しく感じることができるのです。
例えば日本の食事で言えば「ご飯+味噌汁」
これは、お米の甘みに、味噌汁の塩味や出汁のうま味が相まって、美味しい組み合わせとなっています。そこに、漬物の酸味や、おひたしの苦味などが副菜として添えられることで、全体的な5味のバランスが取れます。
そう考えると、一汁三菜は栄養バランスだけでなく、味覚に関しても理にかなっていると言えるのではないでしょうか。
また、一品で5味のバランスを取っている料理もあります。
例えばナポリタンを分解してみると
- 甘味…ケチャップ
- 酸味…ケチャップ
- 苦味…ピーマン
- 塩味…ケチャップ
- うま味…ケチャップやソーセージ、粉チーズなど
となります。本来、ピーマンは色どりを意識して入れられるようになったそうですが、こうして分解してみると実はナポリタンの美味しさにはちゃんと理由があったんだなと気づかされます。面白いですね!
【上級者向け】料理上手になる方法
さて、最後は上級者向けです。上級者がさらに上達を目指すなら、とにかくいろんなことを試してください。
初心者ほど派手な失敗はしないでしょう。チャレンジし続けることが上達への近道です。
- いろんな調味料を使い分ける
- 食材を買ってからメニューを考えてみる
- 外食を参考にして真似してみる
- 盛り付け・お皿にこだわってみる
- 自分でレシピを考案したり、発信したりしてみる
いろんな調味料を使い分ける
冷蔵庫にある調味料を、普段は採用しない料理に使ってみるのもまた、料理の幅が広がるきっかけとなります。
例えば
- 七味唐辛子をパスタに
- ポン酢を煮詰めて洋風ソースに
- ドレッシングを炒め物の味付けに
といったように、王道ではない使い方をして料理を楽しむのも良いでしょう。
まだ誰も試したことがない意外な使い方が発見できるかもしれません。
食材を買ってからメニューを考えてみる
献立を考えてから買い物に行くのもいいですが、とりあえず何も考えずスーパーへ行き、セール品や割引食材、見切り商品などをカゴに入れて、ひととおり数日分の食材を買ってから、食材を見て何を作るか考えてみましょう。
”料理の鉄人”に参加しているような気持ちで、料理に取り組んでみると、メニューを考える力がつきますよ。
外食を参考にして真似してみる
外食することがあれば、そのときに出てきた料理や、メニューに書いてあるおつまみなどを参考にして家で真似してみるのも面白いです。ファミレスや立ち飲み屋さんで出てくるメニューから、高級レストランまで。どんなお店にも、勉強になるメニューはあります。
ただ外食を楽しむのもいいですが、自宅で作れるかな?という視点で味わってみるのもたまにはあり。
盛り付け・お皿にこだわってみる
料理は、盛り付けるお皿によって見た目の美味しさが全然変わってきます。色や柄、形などさまざまな食器がありますから、より上級者を目指すなら、盛り付けまでこだわってみましょう。
最近はニトリの食器もだいぶバリエーション豊富でコスパ良いものが多いですし、少しランクをあげるならアウトレットに行くと、ブランド食器が安く手に入ることも。
お皿は洋服ほど買い替えたりしないでしょうから、数枚、いいお皿を買うのも悪くないのでは。
自分でレシピを考案したり、発信したりしてみる
ここまで来れば、料理研究家ですね。なんとなく作っていた料理を、レシピ化してみましょう。
改めて分量を出してみると、意外と難しいです。正直、味見をしながら感覚的に作ってるほうがずっとラクです笑。
そこをしっかりレシピ化し、SNSなどで外部へ発信するようになれば、より料理への意識が強まるでしょう。
料理上達への近道は、ひとつずつコツコツと。たまにはズボラ飯も
料理が上手くなりたい、上達したいという人の中には、とにかくストイックに頑張る人もいるでしょう。
もちろんそれが続けられる人はいいですが、たまには手を抜いたズボラ飯なんかも作ってみてください。それはそれで、新しい引き出しになります。
ただし、基本は身につけておくに越したことはありません。
特に、初心者向けの項目で解説した10のポイントのうち以下4つは、どんなズボラ飯でも守っていただきたいポイント。
- 火加減を覚える
- レシピ通りに作る
- 必ず計量する
- 必ず味見する
あとはとにかく回数重ねて、経験を積んでください。
難しいことに挑戦するのではなく、簡単なものを確実に習得していくのが大切です。
当サイト「家族のための男飯」では、料理初心者の人でも比較的簡単に作れるレシピを中心に発信しています。
InstagramやTikTokなどの動画と併せて、参考にしていただければ幸いです。
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