ベランダのパクチーをそろそろ収穫しないと…と思ってハサミでバッサリ切ったところ…
ん?
ディルが生えてるぞ…
この画像では伝わりづらいかもしれないが、パクチーと同じ茎からディルが生えてきているのが見える。
同じ場所からではなく、同じ茎の中から生えてるのだ。
切ってみると、確かにディル。
しかし、匂いや味はまったくディルのそれとは異なり、目を閉じればただのパクチー。
お昼ご飯にカレーを作ろうと思って準備していたのだが、このパクチーから生えてきたディルが気になり、検索することに。
ディルは別名、パクチーラオというらしいが…
Google先生に、「パクチー ディル」と入力して検索してみたところ、なんと私の知っているディルは、タイでは「パクチーラオ」と呼ばれているらしいことが発覚!
地中海沿岸原産のセリ科のハーブで、一般に日本でもディルと呼ばれていますが、スペイン語由来のイノンドという和名もあります。パクチーラオの「ラオ」とは、ラオスやタイの東北地方のことで、彼らが好んで食べることから名づけられたといわれます。ディルという名は、「鎮める」という古代語に由来していて、古代エジプトの時代から薬用に利用されてきました。神経を落ち着かせる鎮静作用、安眠効果があり、夜泣きの赤ちゃんに煎じられたりもしたそうです。また、消化不良を改善し、腸内で発生するガスを抑えるという効果もあります。
第48回ディル(パクチーラオ)/WOM Bangkok
ディル=パクチーラオというのは理解した。
しかし、目の前にあるのはディルではなく、パクチーの茎から生え出したディルだ。
そこで、ふと思い出したのは去年はこのプランターでディルを育てていたこと。
冬を越しディルが枯れたあと、その土をそのまま使って、島忠HOMESで買ってきたパクチーの苗を植えていた。
「まさか、ディルを植えていた土に反応して、パクチーが突然変異を起こした???」
「もしやこれは、世紀の大発見なのでは!?!?」
とりあえずTwitterでツイートして情報を集めようとするも、フォロワー数が少ない私の発信では有益な情報は得られず(泣)
しかたなく、一旦仕事に集中し、一段落した夕方に再度調べてみると…
「パクチーからディル」で検索
検索ワード「パクチーからディル」
んな、ふざけたキーワードで真相がつかめるわけ…
あった!!
今日の私とまったく同じ現象を体験している人が2019年にいた。
そしてこの記事に、答えはあった。
「コリアンダーの苗の中からフェンネルみたいな葉っぱが出てきました。同じ茎から出てますがこれは何なのでしょう?」
引用元:コリアンダーの茎が伸びてきて、変わった葉っぱがでてきました/ハーブショップSORAMIMI
A:これは、花が咲く前にトウ立ちし始めている状態です。
引用元:コリアンダーの茎が伸びてきて、変わった葉っぱがでてきました/ハーブショップSORAMIMI
本来ですともっと暖かくなって、5〜6月にこのように花茎が伸びて開花しますが、今年は急に暖かくなったり、例年とは違う動きを見せているのかもしれません。
トウ立ちという、花を咲かせる茎が伸びた状態のことを指すらしい。
収穫をせず放っておくと花が咲くハーブはたくさんある。バジル、ローズマリー、セージなど。
ハーブだけでなく、人参や大根やねぎなども。
…要は、パクチーを放ったらかしていたのが原因で、「はよ摘めや」と、トウ立ちしはじめたようだ。
家庭菜園から学ぶことはたくさん
残念ながら世紀の大発見とはならず、パクチーからディルが生まれたというわけではなかった。
ただ、これをきっかけに「トウ立ち」という言葉を覚えることができたのは一つの成長と言えよう。
お昼にささっと作ったカレーに、パクチーを乗せて食べたのだが…
茎も葉もだいぶ固くなっていた印象を受けた。
やはり育てたものは放置せず、美味しい状態のときに摘んであげなければいけないなと、改めて家庭菜園の難しさを知ることができた。
また次回、勉強になる小ネタができたらその時にお会いしよう。
なお、カレーの大まかな作り方はこちら
※本記事のようなちょっとした小ネタ系の記事は、「だ・である調」で書いております。
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